中米独立記念行事に出席


ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)は、2025年9月12日、東京の国際文化会館(International House of Japan)にて開催された、中米独立204周年記念式典に出席しました。

本式典はコスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアの在日外交団によって共同開催され、日本政府関係者、各国外交団、国際機関、そして民間企業の代表者が多数出席されました。

式典では、在日グアテマラ共和国特命全権大使マヌエル・エスタルド・ロルダン閣下が中米各国を代表してご挨拶され、協力、貿易、観光、政治関係における対日関係の進展について述べられました。

また、日本政府を代表し、藤井比早之外務副大臣より、中米5か国への祝辞とともに、日本と中米諸国の外交関係樹立90周年の意義が強調されました。

JAPOLACからは、リッテル・ディアス代表理事および ニール・バトラー理事が出席しました。ディアス代表理事は、中米各国大使に対し祝意を表するとともに、日本と中米地域の歴史的な友好関係を強調し、今後も在日中米各国大使館の活動を積極的に支援すると共に、日本における同地域の認知度向上に貢献する強い意志を改めて表明しました。

チリ共和国 独立215周年を祝賀


9月18日、在日チリ共和国大使館は、チリ共和国 独立215周年記念式典を開催し、日本政府関係者、外交団、在日チリ人コミュニティの代表者・関係者が一堂に会しました。

式典において、駐日チリ共和国大使はご挨拶の中で、建国記念日は、両国が共有する民主主義、人権、持続可能な開発、そして国際平和の推進といった基本的価値を再確認する機会であると述べられました。さらに大使は、2025年がチリ・日本の両国関係において特に活気に満ちた年となっていることに触れ、より深い政治対話、経済協力、科学・技術・イノベーション分野での連携を通じて構築される「共通の繁栄と発展への道」を強調されました。

ご来賓として出席された松本尚 衆議院議員(外務副大臣)は、チリ政府および国民に対し祝意を述べられ、二国間パートナーシップの揺るぎない強さ、そしてチリが日本にとってラテンアメリカ地域における重要な戦略的パートナーであることを改めて示されました。

本年の祝賀行事は、2025年5月に実施されたチリ共和国大統領の公式訪日を受け、両国関係が再び活発化する中で開催され、これを契機に、エネルギー、天然資源、デジタル経済、食料安全保障などの分野で協力が一層強化されました。また、APEC、CPTPPなどの多国間枠組みにおける連携や、エネルギー転換・技術革新を支える共同イニシアチブも進展しています。

JAPOLAC(日本ラテンアメリカカリブ振興協会)代表理事 リッテル・ディアス博士は、在日チリ大使館からのご招待を受け本式典に出席し、チリ共和国大使に祝意を伝えるとともに、JAPOLACとして在日チリ共和国大使館の活動を引き続き支援していく姿勢を改めて表明しました。

本年、JAPOLACはくら寿司との協力のもと、在日チリ共和国大使館においてチリ産ウニの試食会を実施しました。本取り組みは、2025年大阪・関西万博におけるくら寿司パビリオンでのラテンアメリカ・カリブ地域の食文化発信を目的としたものです。万博会期中には、チリの象徴的な食材であるチリ産のウニが来場者に提供され、その味わいが広く紹介されました。

パナマ共和国ホセ・ラウル・ムリーノ大統領 訪日


パナマ共和国ホセ・ラウル・ムリーノ大統領は、2025年9月2日から7日まで日本を公式訪問され、大阪・関西万博2025におけるパナマ・ナショナルデーへの出席、ならびに、パナマと日本の政治・経済・文化分野における友好関係の一層の強化を目的として、各種公式行事に臨まれました。

公式日程の一環として、ムリーノ大統領は石破茂内閣総理大臣と二国間首脳会談を行い、両国を結ぶ緊密な友好関係をあらためて確認しました。会談では、パナマ運河が世界の海運貿易の基盤として重要な位置にあること、そして日本の主要なエネルギー輸送路として不可欠な役割を担っていることが強調されました。石破総理は、自由で安全かつルールに基づく海洋秩序の推進におけるパナマの貢献を高く評価し、ムリーノ大統領は、国際社会の利益のため、運河の運用能力の強化と物流多角化に向けたパナマ政府の取り組みを表明しました。

今回の訪日に際し、JAPOLAC(一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会)代表理事のリッテル・ディアス博士は、ムリーノ大統領が 衛藤征士郎氏(元衆議院議員、日・パナマ友好議連元会長)に対し、バスコ・ヌニェス・デ・バルボア勲章を授与する叙勲式に参列しました。同氏は長年にわたり両国の外交・経済関係強化に尽力した功績が高く評価されています。また、大統領は日本の海運界リーダーである和田信行氏に対し、パナマ船籍登録の普及に対する多大な貢献を称え、マヌエル・アマドール・ゲレーロ勲章を授与されました。

ディアス博士はさらに、東京でJETRO(日本貿易振興機構)が主催した「パナマ・日本投資・ビジネスチャンスセミナー」にも出席しました。ムリーノ大統領は冒頭で挨拶を述べられ、フリオ・モルト商工大臣は、150名を超える日本の企業関係者に対し、パナマの経済展望を紹介しました。大臣は、パナマが 米州の物流・金融ハブとして果たす役割や、外国投資を促進する特別制度、国際協力に開かれたインフラ・エネルギー事業、さらにパナマのメルコスール(南米共同市場)加盟による新たな商機についても言及しました。

大統領の訪日には、パナマ海事庁および在日パナマ共和国大使館が主催した海事セミナーも含まれていました。ムリーノ大統領は開会の辞において、パナマ船籍の戦略的重要性を日本の海事関係者に向けて強調しました。あわせて、パナマ運河庁は、収益源の多様化と物流サービス拡充を目指す大規模計画である「ガスパイプライン・プロジェクト」の進捗について報告しました。

9月6日、ディアス博士は大阪万博会場「Ray Garden」で開催されたパナマ・ナショナルデー公式式典に出席しました。式典では、パナマの文化芸術の紹介とともに、持続可能性・イノベーション・国際協力に対するパナマの強いコミットメントが表明されました。

式典後、ディアス博士は 大阪・関西万博事務局より招待を受け、ムリーノ大統領のために催された公式昼食会に出席しました。この席では、日本とパナマ両国の関係者が、両国間の良好な関係の一層の強化に向け、建設的な意見交換を行いました。

これらの公式行事へのディアス博士の参加は、JAPOLACが 日本と中南米・カリブ諸国との関係強化を積極的に支援し、地域間の連携、貿易、文化、国際協力を促進する取り組みを今後も力強く推進していく姿勢を改めて示すものとなりました。

コロンビア国立職業訓練サービス(SENA)との会合


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)代表理事のリッテル・ディアス博士は、コロンビア国立職業訓練サービス(Servicio Nacional de Aprendizaje、以下「SENA」)の代表団と会合を行い、コロンビアにおける技術教育および人材育成の強化に向けた将来的な協力の可能性について意見交換を行いました。

ディアス博士は代表団を歓迎し、JAPOLACの使命および主要な取り組みについて説明しました。その中で、日本の学生を対象に中南米・カリブ地域に関する実践的な知識を提供している「JAPOLACオンラインプログラム」を紹介しました。同プログラムは現在、千葉大学(日本)、パナマ工科大学(UTP)、ジャマイカ工科大学(UTech)、サンティアゴ大学(USACH、チリ)と連携し、実施されています。

会合では、SENAの代表者より同機関の教育・研修プログラムについて説明があり、コロンビアの社会経済発展を支えるために、市民に対して職業訓練および技術教育を提供することの意義が強調されました。

ディアス博士は、JAPOLACが推進する「実践的な生涯教育」の理念を改めて強調し、日本および中南米・カリブ地域の学生や専門人材が社会に貢献できるよう、実践的かつ職業志向の教育を提供することの重要性を述べました。両機関は、今後も対話を継続し、人材育成と技能教育という共通の目標に基づき、協力分野を具体的に検討していくことで一致しました。

なお、本会合には、JAPOLACの理事であるアジョイ・シンハ・ロイ氏、ニール・バトラー氏、フレディ・アルミホス氏が出席しました。

SENAServicio Nacional de Aprendizaje)について

SENAはコロンビア労働省の管轄下にある国内最大の公的職業技術教育機関であり、国民に対して無償で職業訓練・技術教育を提供しています。毎年数百万人のコロンビア人が同機関の教育を通じて就業能力を高め、労働市場への参入や起業に必要な技能を身につけています。

 

ブラジル大使への表敬訪問


日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)代表理事のリッテル・ディアス博士は、ブラジル連邦共和国特命全権大使 オクタヴィオ・エンリケ・ディアス・ガルシア・コルテス閣下を表敬訪問しました。

会談においてディアス博士は、JAPOLACの使命および現在進行中の取り組みについて説明し、日本と中南米・カリブ諸国との間で、実践的かつ相互に有益な交流を促進するという協会の強い意志を強調しました。

特にディアス博士は、ブラジル大使館との協力に対する意欲を示し、その一例として、2025年大阪・関西万博期間中、くら寿司パビリオンにおいて中南米・カリブ地域の料理を紹介するため、くら寿司と協力して行った取り組みを紹介しました。本取り組みの一環として、訪問者にはブラジルの代表的な料理である パン・デ・ケイジョ(チーズパン) が提供され、同国を代表する料理を紹介しました。

またディアス博士は、コルテス大使の外交活動に対する支援を改めて表明し、JAPOLACは在日大使館の各種イニシアティブの発信を後押しするとともに、日本国内の政治、経済、社会、国際情勢に関する有益な情報を提供するプラットフォームとして機能していることを強調いたしました。

コルテス大使には今回の訪問を歓迎いただき、JAPOLACの活動および日本と中南米・カリブ地域との関係強化に向けた同協会の取り組みについて理解を深める機会を得られたことに謝意を述べられました。また、大使は、ブラジルと日本の外交関係の重要性について自身の見解を共有してくださいました。

今回の訪問を通じ、JAPOLACは、日本に駐在する中南米・カリブ諸国の各大使館の取り組みを支援し、同地域の豊かな文化遺産や日本社会への貢献に対する理解促進に尽力するという決意を新たにしました。

この訪問にはディアス博士のほか、理事のアジョイ・シンハ・ロイ氏およびフレディ・アルミホス氏が同行しました。