コスタリカの半導体セミナーに参加


2025年4月24日、日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)のビジネス開発アドバイザーであるフレディ・アルミホス氏は、都内にある米州開発銀行(IDB)アジア事務所で開催されたセミナー「コスタリカの半導体セクターにおけるイノベーションと機会」に参加しました。

このセミナーは、在日コスタリカ共和国大使館とIDBアジア事務所が共催し、政府関係者、専門家、ビジネスリーダーが一堂に会し、コスタリカのグローバル半導体サプライチェーンにおける同国の位置づけについて議論が行われました。IDBアジア事務所の芹生太郎代表の開会のご挨拶ではじまり、その後、マヌエル・トバル コスタリカ貿易大臣による基調講演があり、コスタリカ経済における半導体産業の戦略的重要性が強調されました。

続いて、在日コスタリカ共和国大使館 貿易・投資促進部門のマリアネラ・ピエドラ氏によるプレゼンテーションが行われ、コスタリカのインフラ、人材、そして高度技術製造における豊富な経験について紹介されました。

その後の円卓会議では、半導体業界における主要な課題と新たな機会について、官民の参加者の間で議論が交わされました。セッションの締めくくりには、アルノルド・アンドレ コスタリカ外務大臣が閉会の辞を述べられ、国際協力の重要性が改めて強調されました。セミナーの最後には、産業界、政府、外交関係者による交流の場としてネットワーキングセッションが開催されました。

昨年、JAPOLACの代表理事であるリッテル・ディアス博士は、マヌエル・トバル大臣のご招待により、コスタリカの半導体産業ロードマップの公式発表会に出席するためにサンホセを訪問しました。この重要なイベントは、先進技術と持続可能な産業への国際的な投資先としてコスタリカを位置づけようとする同国の戦略的ビジョンを強く印象づけるものでした。

JAPOLACは、高付加価値産業の発展に対するコスタリカの強いコミットメントを高く評価し、同国のイノベーション、持続可能性、そして日本の半導体企業との戦略的連携の促進に向けた取り組みを引き続き支援してまいります。

国連大学でのボリビア副大統領講演会に出席


2025年4月24日、日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)のアジョイ・シンハ・ロイ専務理事は、東京の国連大学(UNU)で行われた、ボリビア多民族国副大統領 ダビド・チョケワンカ・セスペデス閣下の講演「均衡への回帰と“良く生きる”」に出席しました。

ロイ氏は、在日ボリビア多民族国大使館からのご招待を受け、JAPOLACを代表して本講演会に参加しました。この講演は、チョケワンカ副大統領による日本公式訪問の一環として実施されたもので、日本の政府高官との会談や、様々な外交・学術的な活動が含まれていました。

講演の中で副大統領は、「ビビール・ビエン(よく生きる)」というボリビアの先住民哲学を深く考察し、人類と母なる大地との調和を取り戻すための5つの重要な原則として、自然の法則への尊重、先住民の知識の再評価、補完性の促進、エコロジカルバランスの追求、そして共同体の幸福を中心とした地政学の構築を強調されました。

JAPOLACは、ラテンアメリカおよびカリブ地域の各国大使館と連携し様々な活動を行っています。その一環として、昨年、在日ボリビア多民族国大使館および日本有数の寿司チェーン「くら寿司」との協力のもと、ボリビアの伝統料理「ピカンテ・デ・ポジョ」の試食イベントを開催いたしました。現在、この料理は2025年大阪万博のくら寿司パビリオンにて提供されています。

JAPOLAC代表理事、ピースボート船上で開催された特別展を訪問


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)の代表理事であるリッテル・ディアス博士は、ピースボートの世界航海の一環として、ノーベル平和センターとの共催により船上で開催された特別展「人類へのメッセージ(A Message to Humanity)」を訪れました。

本展は、ノルウェー・オスロにあるノーベル平和センターと共同で企画されたもので、ノーベル平和賞受賞者の力強いメッセージと物語を、世界各地の来場者に届ける巡回展示です。中でも、広島と長崎の原爆を体験した被爆者(Hibakusha)の証言は、今日の不安定な国際情勢の中で、平和の推進と核廃絶の必要性をあらためて強く訴える内容として、特に重要な役割を果たしていると言えます。

ディアス博士は主催者に対し、次のように心からの賛辞を述べました:「ピースボートとノーベル平和センターの皆様によるこの素晴らしい取り組みに心から敬意を表します。本展示は、平和、そして困難な状況の中でも立ち上がれる力についてメッセージを伝えるとともに、私たち一人ひとりがより平和な世界を築くために担う道徳的責任を、静かに、そして力強く思い出させてくれる美しく洗練された空間です。」

今回の訪問は、ピースボートとの親密な関係を象徴するものであり、2024年にはJAPOLACがピースボート創設40周年記念行事を支援したことにより、両団体の絆は一層強固なものとなりました。両団体は、地球規模の平和と異文化理解の推進という価値観を共有しています。

「人類へのメッセージ(A Message to Humanity)」は、ピースボートとノーベル平和センターによる初の公式共同プロジェクトであり、物語と創造的表現を通じた平和教育と対話の推進に向けた両者の強いコミットメントを示すものです。本展は、各寄港地で市民にも開放され、世界中の人々にメッセージを届けています。

地政学的緊張の高まり、環境問題の深刻化、人間の尊厳への脅威が増す現代において、国際協力の推進は益々重要になっており、JAPOLACは今後も、ピースボートとの協力関係をさらに発展させ、その役割を果たせるよう努めていく所存です。

エクアドル大使 JAPOLAC外交講演シリーズ第一弾として千葉大学で講演


日本の大学生にラテンアメリカ・カリブ海地域(LAC)への理解を深めてもらうことを目的とした教育イニシアティブの一環として、駐日エクアドル共和国特命全権大使のセサル・モンターニョ閣下が、千葉大学において40名を超える学生を対象に特別講演を行いました。

本講演は、JAPOLACと千葉大学大学院国際学術研究院との共催により実施されたもので、外交講演シリーズの記念すべき第一回目となりました。

「エクアドル:文化と自然の豊かな国」と題された本講演は英語で行われ、日本の学生に対して、エクアドルの多様な地理、豊かな文化遺産、環境保全への取り組み、そして国際外交への貢献など、多岐にわたる実践的な知識が提供されました。英語で行われるこの講演シリーズは、学生が国際的な学習環境に身を置き、異文化間コミュニケーション能力を育む機会となるよう設計されています。

講演には、工学、教養、法学、教育、理学、情報学といった様々な学部から学生が参加し、講演に対して非常に高い評価が寄せられました。多くの学生は、エクアドルが「メガダイバーシティ(生物多様性の極めて高い国)」として知られていることに感銘を受け、大使が紹介したアンデス山脈、アマゾン熱帯雨林、ガラパゴス諸島、沿岸地域について強い興味を示しました。また、エクアドルが日本の食品供給において重要な役割を果たしていること、特にエビ、バナナ、カカオ、冷凍ブロッコリーなどの輸出に対する関心も寄せられました。

エコロジーや経済面にとどまらず、学生たちにとっては、エクアドルの先住民の伝統、音楽、祭礼文化について学ぶ貴重な機会となり、日本の文化遺産保存との共通点や違いについて考察を深めました。モンターニョ大使の温かく親しみやすい語り口は学生たちに深く印象を残し、多くの学生が「外交の役割」や「国際理解の重要性」についての理解が深まったと述べました。

JAPOLACの代表理事であるリッテル・ディアス博士は、本イニシアティブの意義について次のように述べています。「この講演シリーズは、各国の外交団と日本の学術機関との連携を強化することを目的としています。エクアドル大使による大変刺激的な講演を皮切りに、千葉大学とエクアドルの大学との間で、今後、学術交流の扉が開かれることを確信しています。」

JAPOLACは今後も、中南米・カリブ諸国の外交官による講演を予定しており、本プログラムを継続・拡大していく方針です。この取り組みは、日本と同地域の間に「知識・友情・理解の架け橋」を築くというJAPOLACの継続的な使命を体現するものです。

キューバ大使との実務会議


一般社団法人 日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)の代表理事であるリッテル・ディアス博士は、駐日キューバ共和国特命全権大使であるヒセラ・ガルシア閣下と実務会議を行い、来月千葉大学で予定されているキューバに関する講演会について協議しました。

この講義は、JAPOLACが2025年に開始した外交講演シリーズの一環として実施されるものです。このユニークな取り組みは、日本に駐在する中南米およびカリブ諸国(LAC)の各国大使を日本の大学に招き、英語で講義を行っていただくというものです。各講義では、当該国の歴史、地理、文化、経済、社会、そして日本との国際関係について説明が行われます。

このプログラムは、大学生と外交官が学術的な場で直接交流することにより、日本における中南米・カリブ地域に対する理解を深め、異文化間の対話を促進し、将来的な学術・専門的な交流を後押しすることを目的としています。講義はすべて英語で行われ、学生たちは国際的なコミュニケーション能力を向上させると同時に、外交の最前線に立つ外交官からグローバルな課題について学ぶことができます。

会議の中で、ガルシア大使とディアス博士は講義のテーマや構成、そしてキューバの視点を日本の若者に届ける意義について意見を交わしました。ガルシア大使は、外交と教育を通じて知識と友情の架け橋を築こうとするJAPOLACの取り組みに対し、深い感謝の意を表されました。

JAPOLACは、日本に駐在する中南米・カリブ諸国の大使館の活動を引き続き支援するとともに、文化、教育、学術の各分野において、同地域と日本のつながりを強化するための取り組みを今後も積極的に推進してまいります。