10月 18, 2023

ラテンアメリカ・カリブ海諸国に対する日本の外交政策について講演

10月5日、JAPOLAC代表理事のリッテル・ディアス博士は、東京・目黒区の高齢者教育団体「シルバー大学会」の会員70名以上を対象に、ラテンアメリカ・カリブ海諸国における日本の外交政策について講演を行いました。

ディアス博士ははじめに、ラテンアメリカ・カリブ海諸国の現状を詳しく解説し、続いて、同地域における日本の外交政策の指針である『JUNTOS』(TOGETHER)について説明を行いました。『JUNTOS』では、経済的繁栄のために互いに協力し、国際的な課題に対処するために国を越えてリーダーシップを発揮し、人と人との交流を促進することを目的としています。

講演の中でディアス博士は、日本の国際協力の具体例として、中米統合システム(スペイン語で「SICA」)に言及し、これには加盟国における生物多様性の管理・保全に関する取り組みや、パナマにおける日本の技術を活用したモノレールへの融資・建設などが含まれます。

経済分野については、日本とラテンアメリカ・カリブ海諸国との間で結ばれている様々な経済連携協定、租税条約、投資協定などが取り上げられました。

講演の最後には、ラテンアメリカ・カリブ海諸国が直面している様々な課題についての考察が行われ、これらの課題として、不平等や貧困、汚職や麻薬密売と闘うための継続的な取り組み、COVID-19パンデミックやウクライナ紛争による深刻な経済的影響によって悪化している移民危機などの問題が挙げられました。