リッテル・ディアスJAPOLAC代表理事は、在日チリ共和国大使館のご招待で、チリとアルゼンチンの共作映画 「My Best Enemy 」の上映会に出席しました。このイベントは、アルゼンチンとチリの平和友好条約(1984年)締結40周年を記念して、東京のセルバンテス文化センターで開催されました。
1984年11月29日に調印されたこの条約は、ビーグル水道の南、ピクトン島、レノックス島、ヌエバ島をめぐって両国間に生じた係争と緊張を回避するため、教皇聖ヨハネ・パウロ2世が仲裁を行い、1984年に2カ国間で締結されたものです。バチカンの仲介で締結されたこの条約は、戦争の危機を回避しただけでなく、継続的な外交協力の枠組みを確立し、両国関係を強化するきっかけとなりました。
上映会は、セルバンテス文化センターのビクトル・アンドレスコ所長のご挨拶で始まり、次いで、リカルド・ロハス駐日チリ共和国特命全権大使とエドゥアルド・テンポネ駐日アルゼンチン共和国特命全権大使が歓迎の挨拶を述べられました。両大使は、条約の遺産と平和への不朽のメッセージについて考える上で、この映画が重要な意味を持つことを強調しました。
マイ・ベスト・エネミー』は、戦争の不条理と、国境を越えた人間性を描いた歴史ドラマです。この映画は、敵対する兵士同士の個人的な関係に焦点を当て、紛争解決における理解と和解の重要性を、時代を超えて思い起こさせてくれる作品です。世界が東ヨーロッパや中東で紛争を続けている今日、この作品が発するメッセージは私達に深く響くことでしょう。
このイベントでは、平和友好条約などの重要な節目を記念することの意義を強調し、平和的共存を促進する外交への永続的な取り組みを改めて表明しました。