ホンジュラス・ビジネスセミナー 東京で開催


9月24日、JAPOLAC(一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会)代表理事のリッテル・ディアス博士は、当協会のシニアディレクターであるニール・バトラー氏とともに、東京のJICA市ヶ谷ビル内にあるJICA緒方貞子平和開発研究所にて開催された「ホンジュラス・ビジネスセミナー」に参加しました。本イベントは、ホンジュラス共和国投資促進省および在日ホンジュラス共和国大使館が共催し、JICAの協力のもと開催されました。

本セミナーには、ホンジュラスと日本の経済関係の強化に取り組む政府関係者、企業代表者、主要ステークホルダーが一堂に会しました。

開会挨拶ではハロルド・ブルゴス駐日ホンジュラス共和国特命全権大使が、両国のビジネスコミュニティ間における相互理解の促進と、二国間経済協力のさらなる深化の重要性を強調しました。

またミゲル・メディナ投資促進大臣も来日し、日本の投資家に対してホンジュラスが提供する戦略的な投資機会、とりわけ製造業、アグリビジネス、再生可能エネルギー、物流の分野における可能性について紹介しました。メディナ大臣は、外国直接投資を促進するために、ホンジュラス政府が開かれた競争力のあるビジネス環境の整備に注力していることを強調しました。

セミナーの中で、JAPOLAC代表理事のリッテル・ディアス博士は、日本のビジネス慣行および日本企業が海外の提携先に期待する要素について、ホンジュラス代表団と意見交換を行いました。ディアス博士は、長期的な関係構築、デューデリジェンス、品質保証、そして迅速かつ透明性のあるコミュニケーションを通じて信頼を醸成することの重要性を強調しました。

さらにディアス博士は、日本市場への参入を目指すホンジュラスの中小企業(SMEs)への支援に対するJAPOLACの強いコミットメントを改めて表明しました。中小企業が各国経済の重要な柱であることを言及したうえで、JAPOLACは、ビジネス連携の促進、市場情報の提供、そしてホンジュラス製品の日本市場での存在感向上を目指す協力イニシアティブの推進に、引き続き尽力していくと述べました。

駐日ドミニカ共和国大使への表敬訪問 および展覧会「トラスセンデンシア」について


2025年9月30日、一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)代表理事 リッテル・ディアス博士は、駐日ドミニカ共和国特命全権大使 エドワード・ペレス閣下を表敬訪問しました。訪問には、当協会の理事であるアジョイ・シンハ・ロイ氏、ニール・バトラー氏、フレディ・アルミホス氏が同行しました。

会談においてディアス博士は、JAPOLACの目的および活動概要について説明し、日本とラテンアメリカ・カリブ諸国間における実務的な協力および交流の促進における同協会の役割を紹介しました。特に、文化交流の推進、ビジネス支援、学術交流の分野における取り組みについて重点的に説明を行いました。

あわせてディアス博士は、2023年にJAPOLACが主催したドミニカ共和国の文化イベント、また今年、くら寿司との協力により実施したドミニカ料理の試食企画を紹介しました。本企画は、2025年大阪・関西万博のくら寿司パビリオンにおいて、ドミニカ共和国の「ペスカド・コン・ココ」を来場者に紹介することを目的として実施されたものです。

また、ディアス博士はペレス大使の外交活動を全面的に支援する意向を改めて表明し、JAPOLACが大使館の取り組みを補完するプラットフォームとして、日本国内の政治、経済、社会および国際情勢に関する有益な情報を提供できる存在であることを強調しました。

これに対し、ペレス大使は表敬訪問を歓迎され、JAPOLACの活動および日本とラテンアメリカ・カリブ地域、特にドミニカ共和国との関係強化に向けた取り組みについて理解を深める貴重な機会となったことに謝意を示されました。

同日、ディアス博士はドミニカ共和国大使館のご招待により、東京のインスティトゥト・セルバンテスにて開催された展覧会「トラスセンデンシア」を見学しました。同展覧会では、ドミニカ共和国出身の彫刻家フアン・トリニダードによる木彫作品が展示され、自然、記憶、アイデンティティ、文化的継承をつなぐ媒体として「木」を通じて、「超越(トランセンデンス)」の概念が表現されています。これらの作品は、素材が芸術へと昇華される過程を通じて、ドミニカ共和国文化の持続的な精神性と創造性の深さを象徴しています。

ディアス博士は、展覧会への招待に対しドミニカ共和国大使館に心より感謝の意を表するとともに、ドミニカ共和国と日本の間の文化的対話および相互理解の促進に大きく貢献する展覧会の実現に対し、祝意を表しました。

JAPOLAC代表理事 国際ビジネスに関する講義およびワークショップを実施


宇都宮大学および大学コンソーシアムとちぎが主催する2025年インターナショナル・キャリアセミナーが、2025年9月20日、27日、28日の三日間にわたりオンラインで開催され、日本の大学生に加え、スリランカ、マレーシア、タイ、カンボジアの提携大学の学生が参加しました。

2025年度の本セミナーは、学生の国際的視野の拡大、専門的な能力の育成、グローバル社会でのキャリア形成に役立つ実践的知識を提供するという目的を掲げ実施されました。三日間のプログラムでは、全体講義、パネルディスカッション、グループワーク、最終プレゼンテーションが行われ、全て英語で実施されたことにより、参加学生が国際的なコミュニケーション能力を高める貴重な機会となりました。

リッテル・ディアス博士(JAPOLAC代表理事)は、「外国人輸出者への日本市場参入アドバイス」をテーマとするグループワークの講師兼ファシリテーターとして参加しました。

セミナーでは、ディアス博士が国際ビジネスに関する講義を行った後、以下の内容を中心としたインタラクティブなワークショップを実施しました。

  • 日本の消費者行動
  • 日本市場への参入に必要な主要要件
  • 外国企業が留意すべき文化的・交渉上のポイント
  • 日本企業が重視する品質・コミュニケーション・長期的関係構築に関する期待
  • 新興国からの輸出事例に基づくケース分析

ワークショップには、宇都宮大学の学生に加え、ペラデニヤ大学(スリランカ)、マレーシアサラワク大学(Universiti Malaysia Sarawak)、プノンペン王立大学(Royal University of Phnom Penh)など提携校の学生も参加し、日本の競争激化市場への参入を目指す輸出者が直面する課題と可能性について議論を深めました。

エクアドル共和国大使館 主催 農業分野における人工知能に関する講演会


11月6日、一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)代表理事 リッテル・ディアス博士は、在日エクアドル共和国大使館の主催により大使公邸で開催された講演会「農業生産システムにおける人工知能:学術から産業へ」に出席しました。

本講演会には、外交関係者、学識者、企業幹部、研究者、専門家などが一堂に会し、エクアドルの現代農業における人工知能(AI)および精密農業技術の役割拡大について理解を深める貴重な機会となりました。

講演は、ラルビア社 CEO 兼社長であり、マチャラ工科大学(UTMACH)研究開発ディレクターを務める イバン・エドゥアルド・ラミレス・モラレス博士によって行われました。ラミレス・モラレス博士は、AIを基盤としたモデルや高度なデータ解析が農業生産プロセスにおいてどのように実践的に活用されているかについて具体的な事例を挙げ、学術研究と産業応用の連携を紹介されました。

モラレス博士は、農業研究、技術革新、ならびに国際的な科学協力への顕著な貢献が評価され、日本国際農林水産業研究センター(JIRCAS)より JIRCAS賞を授与されました。本表彰は、農業科学、技術移転、持続可能な開発の分野において、日本と中南米との協力関係を一層強化する重要性を示すものです。

ディアス博士は、講演会へのご招待に対し在日エクアドル共和国大使館に深い謝意を表するとともに、モラレス博士に対し、示唆に富んだ素晴らしい講演内容ならびに JIRCAS による国際的評価を受けたことに心より祝意を表しました。

千葉大学学生向け 2025 年ジャマイカ工科大学およびパナマ工科大学によるショート・オンライン・プログラム


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)は、ジャマイカ工科大学(UTech, Ja.) およびパナマ工科大学(PTU)が千葉大学の学生を対象に実施した2025 年ショート・オンライン・プログラム(SOPs)を開催しました。両プログラムは英語による完全オンライン形式で実施され、ラテンアメリカ・カリブ地域に関する学術的・文化的理解を深めることを目的として開講されました。

ジャマイカ工科大学 ショート・オンライン・プログラム

2025 年ジャマイカ工科大学ショート・オンライン・プログラムは、2025 年 9 月 1 日に開講し、3 週間にわたり実施されました。今回の実施は、千葉大学向けに提供された第 3 回目のプログラムとなり、ジャマイカ工科大学と千葉大学との学術交流が継続されていることを示しています。

例年同様、本プログラムでは、ジャマイカの歴史、文化、エネルギー分野、環境課題、現代社会問題などを取り上げる学際的なカリキュラムが提供され、さらにジャマイカの学生との双方向の文化交流セッションも行われました。

パナマ工科大学 ショート・オンライン・プログラム

2025 年パナマ工科大学ショート・オンライン・プログラムは、2025 年 9 月 2 日に開講し、同じく 3 週間にわたり実施されました。本プログラムは、2021 年から継続して実施されており、今回は 第 8 回目の開催となります。

今回はパナマの国際的・戦略的重要性に焦点が当てられ、特に以下の分野を中心にカリキュラムが進行されました:

  • パナマ運河:歴史、水管理、気候変動への適応
  • 物流・海運ハブとしてのパナマの役割
  • 中米地域における持続可能な開発と環境政策
  • パナマの学生との交流セッションを通じた異文化理解の促進

2025 年の両プログラムは、JAPOLAC が掲げる日本の高等教育の国際化支援という使命を力強く後押しするものであり、千葉大学の学生に対し、カリブおよび中米地域の大学との直接的な交流機会を提供しました。また、学生の国際的視野の拡大および異文化コミュニケーション能力の向上に寄与する、実践的かつ双方向型の学習体験ができる機会となりました。