JAPOLAC代表理事、パラグアイ大統領主催のレセプションに出席


2025年5月22日(木)、一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)のリッテル・ディアス代表理事は、パラグアイ共和国大統領サンティアゴ・ペニャ閣下が主催する「パラグアイ共和国、日本及び台湾の友好を祝うレセプション」に出席しました。レセプションは都内のホテルにて開催され、ペニャ大統領の公式訪日(2025年大阪・関西万博を含む)の一環として行われました。

ディアス代表理事は、今回の大統領訪問の成功とその成果を称え、駐日パラグアイ共和国特命全権大使マリオ・トヨトシ閣下に心からの祝意を表しました。

今回の訪日の大きな成果のひとつとして、日本とパラグアイの二国間関係が戦略的パートナーシップへと格上げされたことが挙げられます。これは、ラテンアメリカおよびカリブ地域における日本の外交政策において、パラグアイの重要性が高まっていることを明確に示すものであり、両国関係における歴史的な節目となります。そして今後、さまざまな分野での協力深化に道を開くものです。

このほか、日本・パラグアイ投資協定の原則合意がなされ、経済交流のさらなる促進が期待されているほか、パラグアイ国民に対する短期滞在ビザの免除が実現し、人と人とのつながりの強化や、ビジネスおよび学術分野における交流機会の拡大が見込まれています。

ペニャ大統領は、石破茂内閣総理大臣との首脳会談において、民主主義、法の支配、国際協調といった共通の価値観に対するパラグアイの確固たる姿勢を再確認しました。両首脳は、貿易、インフラ、宇宙技術、戦略的連結性などの分野での協力を強化することで一致し、特にパラグアイのバイオセアン回廊構想に注目が集まりました。この構想は、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」ビジョンとも連携するものです。

ペニャ大統領の訪日は、日本・パラグアイ関係の新たな章の幕開けを意味し、日本の外交・経済戦略において、ラテンアメリカ地域の重要性が一層高まっていることを象徴するものとなりました。

駐日キューバ大使、千葉大学にて外交講演を実施


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)は、千葉大学との共催により、「中南米・カリブ諸国 駐日大使による外交講演シリーズ」の第2回として、駐日キューバ共和国特命全権大使であるヒセラ・ガルシア閣下を講師に迎えた外交講演を成功裏に終えました。本講演は千葉大学教養学部にて実施され、法学、政治学、経済学、教育学など、幅広い分野の学生が参加しました。

ガルシア大使は、キューバ共和国の歴史、文化、地理、国際外交、そして日常生活に関する内容を英語で分かりやすく紹介し、学生たちの関心を引きました。高位外交官と直接対話を行う貴重な機会となり、千葉大学のグローバル教育の一環として、学生の中南米・カリブ地域への理解を一層深める内容となりました。

本講演は、日本の学生に対してキューバに関する実践的な知識を提供することを目的とし、英語で実施されました。本シリーズは、中南米・カリブ諸国の在日大使館と連携して展開されており、学生が国際的な学習環境に触れ、異文化間コミュニケーション能力を高めることを目指しています。

参加学生からは、大使の広い見識に対する高い評価が寄せられました。ある学生は、「今日の講演は非常に印象的で、キューバについて多くのことを学ぶことができました。視野を広げる貴重な機会でした。」と感想を述べ、他の学生からも「新たな視点を得られる素晴らしい講演だった。」「とても記憶に残る体験だった。」といった声が上がりました。

JAPOLACは、引き続き日本の大学生に対する異文化対話と国際理解の促進に尽力してまいります。本講演は、日本と中南米・カリブ地域との友好と学術的協力の架け橋を一層強化する大きな一歩となりました。

世界経済の変化の中、二国間関係強化のため チリ大統領が来日


チリ共和国大統領ガブリエル・ボリッチ・フォント閣下は、2025年5月11日から12日までの日程で日本を公式訪問されました。2022年3月の就任以来、初めての訪日となり、両国の多面的な結びつきを一層強化する機会となりました。

石破茂内閣総理大臣との首脳会談

5月11日、ボリッチ大統領は都内の総理大臣官邸において、石破茂内閣総理大臣と首脳会談を行いました。両首脳は、両国関係のさらなる強化に向けた強い意志を再確認し、2027年に迎える外交関係樹立130周年を見据えた協力の深化について意見を交わしました。

経済・貿易協力

会談では、特に鉱業分野における協力拡大が議論されました。チリは日本にとって最大の銅およびリチウム供給国であり、石破総理は日本の先進的な技術を活用してパートナーシップをさらに強化したい意向を示しました。両首脳はまた、米国の関税政策の影響など、世界経済が困難な状況であるからこそ、自由貿易が重要であることを強調し、強靱なサプライチェーンの構築と相互支援の必要性について認識を共有しました。

防災協力と人材育成

自然災害に対する共通の脆弱性を認識しつつ、ボリッチ大統領は、ラテンアメリカ地域における人材育成を目的とした「KIZUNAプロジェクト」をはじめとするチリの防災分野における取り組みに対する日本の支援に謝意を表しました。石破総理からは、避難施設の整備を含む日本の防災対策の取り組みが紹介され、今後も両国の防災協力を強化していく意向が示されました。

宇宙・科学技術分野における協力

両首脳は、宇宙および天文学分野における連携の拡大についても意見交換を行いました。特に、東京大学によるチリ・アタカマ砂漠における天文台施設の完成は、両国の科学的探究および協力の象徴として言及されました。

2025年大阪・関西万博への参加

5月12日、ボリッチ大統領は2025年大阪・関西万博で開催されたチリの建国記念式典に出席されました。同イベントでは、チリの豊かな文化的伝統やイノベーションの可能性について、来場者に向けて広く紹介されました。

JAPOLAC(一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会)は、日本におけるラテンアメリカ・カリブ地域の食文化の振興を目的とした活動の一環として、昨年、チリ大使館において、くら寿司のご協力のもと、チリ産のウニ(エリソ)の特別試食会を開催しました。現在、2025年大阪・関西万博のくら寿司パビリオンにて、ラテンアメリカ・カリブ地域の他の料理とともに提供されています。

JAPOLACは、本訪問がチリと日本の関係をさらに深める契機となったことを心より歓迎するとともに、今後もラテンアメリカおよびカリブ地域の在日大使館と連携しながら、同地域への理解促進と相互協力の強化に努めてまいります。

 

グアテマラ大使との実務会議


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)の代表理事であるリッテル・ディアス博士は、駐日グアテマラ共和国特命全権大使マヌエル・ロルダン閣下とミーティングを行い、今月末に千葉大学にて予定されている同大使によるグアテマラに関する講演会について協議しました。

本講演は、JAPOLACが2025年に開始した「外交講演シリーズ」の一環として実施されるものです。このユニークな取り組みは、日本に駐在するラテンアメリカ・カリブ諸国の大使を日本の大学に招き、当該国の歴史、地理、文化、経済、社会、そして日本との現在の国際関係について、英語で講演が行われます。

本プログラムは、大学という学術的な場において学生と大使が直接交流することにより、同地域に対する理解を深め、異文化間対話を促進するとともに、将来的な学術・職業交流の可能性を広げることを目指しています。すべての講演は英語で実施され、学生が国際的なコミュニケーション能力を向上させつつ、外交の現場で活躍する高官からグローバルな課題について直接学べる貴重な機会となっています。

会議では、ロルダン大使とディアス博士が、講演のテーマや構成について意見を交換し、日本の若者にグアテマラの視点を伝えることの意義についても確認しました。ロルダン大使は、外交と教育を通じて知識と友情の架け橋を築くというJAPOLACの取り組みに対し、深い感謝の意を表されました。

JAPOLACは今後も、日本に駐在するラテンアメリカ・カリブ諸国の大使館の活動を積極的に支援し、同地域と日本との文化的、教育的、学術的なつながりを一層強化するための取り組みを推進してまいります。

エルサルバドル共和国大使館 日本・エルサルバドル外交関係樹立90周年を記念する文化展を開催


日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)の代表理事であるリッテル・ディアス博士は、東京都江東区の夢の島熱帯植物館で開催された文化イベント「エルサルバドル展:国樹と自然の不思議」に出席しました。本展示は、エルサルバドルと日本の外交関係樹立90周年を記念し、2025年4月22日から5月11日まで開催されました。

この展示会は、在日エルサルバドル共和国大使館のご協力により開催され、エルサルバドルの国樹「マキリシュアット(Maquilishuat)」を中心に紹介されました。この樹木は、繊細なピンクと白の花を咲かせ、日本の桜を彷彿とさせることから、両国の自然美を結ぶシンボルとされています。なお、夢の島熱帯植物館には、日本で唯一のマキリシュアットの個体が植えられており、両国間の特別なつながりを象徴しています。

本展示では、マキリシュアットの象徴的意義に加え、500種以上の鳥類、100種を超える樹木、多くの火山や海岸風景を通じて、エルサルバドルの多様性が紹介されました。

ディアス博士は、駐日エルサルバドル共和国特命全権大使ディエゴ・ダルトン閣下に対し、心より祝意を伝えました。本展示は、エルサルバドルの自然の美しさを称えるだけでなく、日本とエルサルバドルの永続的な友好と文化的絆を再確認する貴重な機会となりました。このような展示は、相互理解の促進、国家間の関係深化に対し、文化外交がいかに重要かを示す素晴らしい例となったと言えるでしょう。