一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)の代表理事であるリッテル・ディアス博士は、ピースボートの世界航海の一環として、ノーベル平和センターとの共催により船上で開催された特別展「人類へのメッセージ(A Message to Humanity)」を訪れました。
本展は、ノルウェー・オスロにあるノーベル平和センターと共同で企画されたもので、ノーベル平和賞受賞者の力強いメッセージと物語を、世界各地の来場者に届ける巡回展示です。中でも、広島と長崎の原爆を体験した被爆者(Hibakusha)の証言は、今日の不安定な国際情勢の中で、平和の推進と核廃絶の必要性をあらためて強く訴える内容として、特に重要な役割を果たしていると言えます。
ディアス博士は主催者に対し、次のように心からの賛辞を述べました:「ピースボートとノーベル平和センターの皆様によるこの素晴らしい取り組みに心から敬意を表します。本展示は、平和、そして困難な状況の中でも立ち上がれる力についてメッセージを伝えるとともに、私たち一人ひとりがより平和な世界を築くために担う道徳的責任を、静かに、そして力強く思い出させてくれる美しく洗練された空間です。」
今回の訪問は、ピースボートとの親密な関係を象徴するものであり、2024年にはJAPOLACがピースボート創設40周年記念行事を支援したことにより、両団体の絆は一層強固なものとなりました。両団体は、地球規模の平和と異文化理解の推進という価値観を共有しています。
「人類へのメッセージ(A Message to Humanity)」は、ピースボートとノーベル平和センターによる初の公式共同プロジェクトであり、物語と創造的表現を通じた平和教育と対話の推進に向けた両者の強いコミットメントを示すものです。本展は、各寄港地で市民にも開放され、世界中の人々にメッセージを届けています。
地政学的緊張の高まり、環境問題の深刻化、人間の尊厳への脅威が増す現代において、国際協力の推進は益々重要になっており、JAPOLACは今後も、ピースボートとの協力関係をさらに発展させ、その役割を果たせるよう努めていく所存です。