駐日コロンビア共和国大使への表敬訪問


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)の代表理事であるリッテル・ディアス博士は、駐日コロンビア共和国の新任特命全権大使であるグスタボ・マカナキ閣下を表敬訪問しました。

会談の中で、ディアス博士はJAPOLACの使命および現在進行中の活動について概要を説明し、同協会が日本とラテンアメリカ・カリブ諸国との間で実践的かつ相互に有益な交流の促進に尽力していることを強調しました。

特に、ディアス博士は在日コロンビア共和国大使館との連携についてJAPOLACの全面的な協力姿勢を表明し、2025年大阪・関西万博において、くら寿司と共同で推進している、ラテンアメリカおよびカリブ地域の料理を紹介する企画について説明しました。この取り組みの一環として、来場者にはコロンビアの代表的な料理「クリオージャポテトとホガオソース」が提供されています。

さらにディアス博士は、マカナキ大使の外交活動への支援を改めて表明するとともに、JAPOLACが在日コロンビア共和国大使館の活動を促進するための補完的なプラットフォームとして機能し、大使館の業務に関連する有益な情報を提供できる存在であることを強調しました。

マカナキ大使はこの訪問を温かく迎えて下さり、JAPOLACについてより深く知る機会を得たことに対して感謝の意を述べられました。そして、コロンビアと日本の外交関係の重要性について自身の見解を述べ、両国間の長年にわたる友好と協力関係を、さまざまな分野でさらに深めていく意志を表明されました。

この訪問を通じて、JAPOLACは日本に駐在するラテンアメリカ・カリブ諸国の大使館の活動を支援するという姿勢を改めて明確にし、特に同地域の豊かな文化遺産と日本社会への貢献について、日本の皆様に広く知っていただくための取り組みを継続していくことを表明しました。

なお、ディアス博士はJAPOLACの幹部理事であるアジョイ・シンハ・ロイ氏、ニール・バトラー氏、ならびにビジネス振興活動を担当するフレディ・アルミホス氏とともに訪問しました。

 

駐日グアテマラ大使、千葉大学にて外交講演を実施


2025年5月29日、千葉大学において、駐日グアテマラ共和国の特命全権大使であるマヌエル・ロルダン閣下による第3回外交講演会が開催され、同大学の様々な学部から学生たちが参加しました。ラテンアメリカの外交官と直接交流できる貴重な機会となり、7学部にわたる全学年35名の学生が意義深い時間を過ごしました。

講演は、情報豊かで刺激的、感動的な内容として温かく迎えられました。学生たちは、大使が歴史的な洞察と個人的なエピソード、そしてユーモアを巧みに織り交ぜながら講義を進めたことに感銘を受け、内容が非常に分かりやすく、かつ記憶に残るものとなったと述べています。マヤ文明の古代の遺産から現代グアテマラ社会の多様性に至るまで、グアテマラという国を多面的に、そして豊かに描き出す講演でした。多くの学生にとって、グアテマラについて本格的に学ぶのは今回が初めてであり、大変有意義な機会となりました。

特に学生の関心を集めたのは、23の異なる民族グループを持つグアテマラの民族的多様性と、「レファクシオン(refacciones)」と呼ばれる学校での日常的な軽食提供に関する国の取り組みでした。こうした制度は、日本の福祉制度との比較や、貧困対策や地域社会支援に対する文化的アプローチの違いについて考えるきっかけとなりました。

また、グアテマラの農産物の輸出や日本との強固な貿易関係にも興味を示す学生が多く、コーヒー、砂糖、バナナといったなじみのある製品が話題となりました。中でも、グアテマラ産の高品質なコーヒーの文化と、日本の茶文化との共通点に注目した学生もいました。

さらに、グアテマラとベリーズ間の国境問題についての話題も、多くの学生にとって新鮮かつ衝撃的でした。島国である日本に住む学生にとって、陸上国境を巡る紛争という概念自体が馴染みのないものであり、大使による地政学や国際法に関する説明は非常に貴重な視点を提供してくださいました。

そして何よりも印象的だったのは、大使ご本人の外交官としての人生と情熱についての話でした。ご家族からの反対を受けながらも外交の道を選び、グアテマラの文化を世界に伝え続けている姿勢に、多くの学生が感銘を受け、自らの将来をグローバルな視点から考えるきっかけとなったようです。

JAPOLAC代表理事、パラグアイ大統領主催のレセプションに出席


2025年5月22日(木)、一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)のリッテル・ディアス代表理事は、パラグアイ共和国大統領サンティアゴ・ペニャ閣下が主催する「パラグアイ共和国、日本及び台湾の友好を祝うレセプション」に出席しました。レセプションは都内のホテルにて開催され、ペニャ大統領の公式訪日(2025年大阪・関西万博を含む)の一環として行われました。

ディアス代表理事は、今回の大統領訪問の成功とその成果を称え、駐日パラグアイ共和国特命全権大使マリオ・トヨトシ閣下に心からの祝意を表しました。

今回の訪日の大きな成果のひとつとして、日本とパラグアイの二国間関係が戦略的パートナーシップへと格上げされたことが挙げられます。これは、ラテンアメリカおよびカリブ地域における日本の外交政策において、パラグアイの重要性が高まっていることを明確に示すものであり、両国関係における歴史的な節目となります。そして今後、さまざまな分野での協力深化に道を開くものです。

このほか、日本・パラグアイ投資協定の原則合意がなされ、経済交流のさらなる促進が期待されているほか、パラグアイ国民に対する短期滞在ビザの免除が実現し、人と人とのつながりの強化や、ビジネスおよび学術分野における交流機会の拡大が見込まれています。

ペニャ大統領は、石破茂内閣総理大臣との首脳会談において、民主主義、法の支配、国際協調といった共通の価値観に対するパラグアイの確固たる姿勢を再確認しました。両首脳は、貿易、インフラ、宇宙技術、戦略的連結性などの分野での協力を強化することで一致し、特にパラグアイのバイオセアン回廊構想に注目が集まりました。この構想は、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」ビジョンとも連携するものです。

ペニャ大統領の訪日は、日本・パラグアイ関係の新たな章の幕開けを意味し、日本の外交・経済戦略において、ラテンアメリカ地域の重要性が一層高まっていることを象徴するものとなりました。

駐日キューバ大使、千葉大学にて外交講演を実施


一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)は、千葉大学との共催により、「中南米・カリブ諸国 駐日大使による外交講演シリーズ」の第2回として、駐日キューバ共和国特命全権大使であるヒセラ・ガルシア閣下を講師に迎えた外交講演を成功裏に終えました。本講演は千葉大学教養学部にて実施され、法学、政治学、経済学、教育学など、幅広い分野の学生が参加しました。

ガルシア大使は、キューバ共和国の歴史、文化、地理、国際外交、そして日常生活に関する内容を英語で分かりやすく紹介し、学生たちの関心を引きました。高位外交官と直接対話を行う貴重な機会となり、千葉大学のグローバル教育の一環として、学生の中南米・カリブ地域への理解を一層深める内容となりました。

本講演は、日本の学生に対してキューバに関する実践的な知識を提供することを目的とし、英語で実施されました。本シリーズは、中南米・カリブ諸国の在日大使館と連携して展開されており、学生が国際的な学習環境に触れ、異文化間コミュニケーション能力を高めることを目指しています。

参加学生からは、大使の広い見識に対する高い評価が寄せられました。ある学生は、「今日の講演は非常に印象的で、キューバについて多くのことを学ぶことができました。視野を広げる貴重な機会でした。」と感想を述べ、他の学生からも「新たな視点を得られる素晴らしい講演だった。」「とても記憶に残る体験だった。」といった声が上がりました。

JAPOLACは、引き続き日本の大学生に対する異文化対話と国際理解の促進に尽力してまいります。本講演は、日本と中南米・カリブ地域との友好と学術的協力の架け橋を一層強化する大きな一歩となりました。

世界経済の変化の中、二国間関係強化のため チリ大統領が来日


チリ共和国大統領ガブリエル・ボリッチ・フォント閣下は、2025年5月11日から12日までの日程で日本を公式訪問されました。2022年3月の就任以来、初めての訪日となり、両国の多面的な結びつきを一層強化する機会となりました。

石破茂内閣総理大臣との首脳会談

5月11日、ボリッチ大統領は都内の総理大臣官邸において、石破茂内閣総理大臣と首脳会談を行いました。両首脳は、両国関係のさらなる強化に向けた強い意志を再確認し、2027年に迎える外交関係樹立130周年を見据えた協力の深化について意見を交わしました。

経済・貿易協力

会談では、特に鉱業分野における協力拡大が議論されました。チリは日本にとって最大の銅およびリチウム供給国であり、石破総理は日本の先進的な技術を活用してパートナーシップをさらに強化したい意向を示しました。両首脳はまた、米国の関税政策の影響など、世界経済が困難な状況であるからこそ、自由貿易が重要であることを強調し、強靱なサプライチェーンの構築と相互支援の必要性について認識を共有しました。

防災協力と人材育成

自然災害に対する共通の脆弱性を認識しつつ、ボリッチ大統領は、ラテンアメリカ地域における人材育成を目的とした「KIZUNAプロジェクト」をはじめとするチリの防災分野における取り組みに対する日本の支援に謝意を表しました。石破総理からは、避難施設の整備を含む日本の防災対策の取り組みが紹介され、今後も両国の防災協力を強化していく意向が示されました。

宇宙・科学技術分野における協力

両首脳は、宇宙および天文学分野における連携の拡大についても意見交換を行いました。特に、東京大学によるチリ・アタカマ砂漠における天文台施設の完成は、両国の科学的探究および協力の象徴として言及されました。

2025年大阪・関西万博への参加

5月12日、ボリッチ大統領は2025年大阪・関西万博で開催されたチリの建国記念式典に出席されました。同イベントでは、チリの豊かな文化的伝統やイノベーションの可能性について、来場者に向けて広く紹介されました。

JAPOLAC(一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会)は、日本におけるラテンアメリカ・カリブ地域の食文化の振興を目的とした活動の一環として、昨年、チリ大使館において、くら寿司のご協力のもと、チリ産のウニ(エリソ)の特別試食会を開催しました。現在、2025年大阪・関西万博のくら寿司パビリオンにて、ラテンアメリカ・カリブ地域の他の料理とともに提供されています。

JAPOLACは、本訪問がチリと日本の関係をさらに深める契機となったことを心より歓迎するとともに、今後もラテンアメリカおよびカリブ地域の在日大使館と連携しながら、同地域への理解促進と相互協力の強化に努めてまいります。