8月 24, 2021

プレスリリース – IICAセミナー

8月19日、JAPOLAC代表理事のリッテル・ディアス博士は、IICA(米州農業協力研究所Interamerican Institute for Cooperation on Agriculture)が主催するワークショップ「食品業界における取引とトレーサビリティーを向上させるデジタルソリューション」に参加しました。

ワークショップでは、IICAパナマ代表のヘラルド・エスクデロ氏が、ラテンアメリカ・カリブ諸国の牛肉、ブドウ、バナナ、コーヒー等の食品の生産・取引を改善するためにIICAが実施している技術協力プロジェクトについて説明しました。また、国内外の市場で製品の透明性やトレーサビリティーを確保する為に、農業分野におけるブロックチェーンの展開を目的とした、IICA主導の試験的な計画についても言及しました。

このワークショップではブロックチェーンに関するプレゼンテーションも行われました。ブロックチェーンは、生産者と消費者を直接結びつける農業分野の新たなエコシステムとして登場した新しいデジタルプラットフォームであり、そのコンセプト、特徴、プロセスについて、環境制御型農業開発財団のダビッド・プロエンザ会長から説明が行われました。

リッテル・ディアス博士からは、日本とラテンアメリカ・カリブ地域の中小企業間の貿易を促進することを目的としたJAPOLACの概要が説明されました。また、リッテル・ディアス博士は、環境制御型農業研究センターの設立や農業分野を後押しするブロックチェーンなどのデジタルプラットフォームの開発にIICAが多大な貢献をされていることに賛辞を送りました。

ワークショップの閉会にあたり、パナマのアウグスト・ヴァルデラマ農業開発大臣は、農業分野に新しいデジタル技術を導入しようとするIICAの取り組みを歓迎し、農業従事者の生活向上を図る為に農業のデジタル変革のプロセスを加速させる必要があることに言及し、パナマ政府からの強力な支援を表明しました。