12月 27, 2024

パラグアイ美術展「Threads of Hybridity: 日系とニャンドゥティの物語 」

Paraguay Art Exhibition “Threads of Hybridity: The Story of Nikkei and Ñanduti”

12月9日、リッテル・ディアスJAPOLAC代表理事は、東京のセルバンテス文化センターで開催された日本ニャンドゥティ協会主催の展覧会 「Threads of Hybridity: 日系とニャンドゥティの物語」のオープニングセレモニーに出席しました。

セルバンテス文化センター所長ビクトル・アンドレスコ氏、来日留学中のパラグアイ日系3世デザイナーの福岡絵美氏、日本ニャンドゥティ協会代表エレナ岩谷氏によるご挨拶、また、マリオ・トヨトシ駐日パラグアイ共和国特命全権大使によるご挨拶と乾杯で幕を開けました。

この素晴らしい展覧会は、パラグアイのニャンドゥティと日系社会の文化的アイデンティティとの複雑なつながりをテーマにしています。植民地時代にスペインからパラグアイに伝わったニャンドゥティの起源を年代順に紹介し、パラグアイの人々と日系移民の皆さんが共有し、繁栄させてきた文化遺産としてのニャンドゥティが余すことなく紹介されています。

グアラニ語で「蜘蛛の巣」を意味するニャンドゥティは、自然の美しさにインスピレーションを得た複雑なパターンと鮮やかなデザインで知られるパラグアイの伝統的なレース工芸で、一点一点丁寧に手作りされることで、芸術作品へと昇華しています。時を経て、ニャンドゥティはパラグアイ独特の文化的シンボルとなり、その卓越した芸術性は国内外で称賛されています。

本展は、パラグアイの職人による伝統的なニャンドゥティの作品と、日本のニャンドゥティ協会のメンバーが制作した精巧な作品が比較できる魅力的な展示となっています。さらに、日本ニャンドゥティ協会と共同で福岡絵美氏がデザインした、ニャンドゥティの現代的解釈のカプセルコレクションも展示されます。

日系人の伝統とパラグアイのニャンドゥティレースの相互作用は、異なる二つの文化が混ざり合うことで生まれる豊かさを象徴しています。この調和のとれた融合は、日本のデザインの精密さと美学をニャンドゥティの伝統的な技法と融合させ、これら二つのコミュニティが共有するアイデンティティと文化的共存を見事に反映した芸術形式を生み出しています。

展覧会は、2024年12月9日から2025年2月8日まで、東京のセルバンテス文化センターで開催されます。詳細については、HPをご覧ください。