パナマ国立科学技術イノベーション事務局との会談
JAPOLAC代表理事のリッテル・ディアス博士は、パナマ国立科学技術イノベーション事務局(SENACYT)のエドゥアルド・オルテガ=バリア博士とオンライン会談を行い、パナマにおける半導体産業の発展に関するSENACYTの取り組みについて話し合いが行われました。
オルテガ=バリア博士は、2022年CHIPS法によって創設された国際技術安全保障イノベーション基金(ITSI基金)の下、2023年に米国政府が、世界の半導体エコシステムの成長と多様化の機会を探るパートナーシップにパナマを組み入れたことを強調しました。このパートナーシップは、より強靭で安全かつ持続可能なグローバル半導体バリューチェーンを構築することを目的としており、米国とパナマ間で大きな成長が見込まれることを示しています。
これを受けて、パナマ政府は、マイクロエレクトロニクスと半導体活動における開発と促進のための国家戦略を発表しました。この戦略は、特にパナマがラテンアメリカ・カリブ海地域における戦略的物流拠点であることを考慮し、世界のマイクロエレクトロニクスと半導体のバリューチェーンにパナマを組み込むことを目的としています。また、人材育成や半導体製造に関連する研究開発の促進も求められていると言えます。
ディアス博士はオルテガ=バリア博士に対し、JAPOLACの活動は様々な分野における日本の大学、研究所、政府機関、企業との連携・協力の促進に重点を置いていることを説明し、昨年、パナマ工科大学の学生、教授、研究者を対象に、千葉大学工学部の教授による半導体に関する講義をコーディネートしたことを伝えました。
また、ディアス博士は、SENACYTと日本の学界、政府、民間セクターとの連携を促進し、パナマを世界の半導体サプライチェーンに位置づけるというJAPOLACの強いコミットメントを表明しました。