4月 2, 2024

コスタリカ、半導体産業ロードマップを発表

Costa Rica Launches Semiconductor Industry Roadmap

JAPOLACのリッテル・ディアス代表理事は、コスタリカのマヌエル・トバール貿易大臣のご招待により、コスタリカの半導体産業ロードマップの発表会に出席しました。このイベントは3月21日と22日にインターコンチネンタルホテルで開催され、コスタリカ共和国大統領ロドリゴ・チャベス閣下、米国商務長官ジーナ・ライモンド閣下、半導体産業協会会長ジョン・ネウファー氏など、特別ゲストが出席されました。

コスタリカは1990年代後半から、世界有数の半導体製造企業であるインテル社の進出や、コスタリカと米国とのパートナーシップ確立をきっかけに、より強靭で安全かつ持続可能なグローバル半導体バリューチェーンを多様化し、成長させる機会を模索するための産業変革プロセスに着手してきました。このパートナーシップは、米国の2022年CHIPS法によって創設された国際技術安全保障革新基金(ITSI基金)によって促進されました。

今日、コスタリカは、半導体のテスト、組立、パッケージングだけでなく、チップ設計や医療機器の製造、精密工業用工具の製造など、その他の軽工業の開発にも乗り出しています。

ロードマップの発表に先立ち、ディアス博士は、貿易大臣、労働大臣、教育大臣、半導体関連分野の人材育成に携わるコスタリカの主要大学が主導する複数のワーキング・セッションに参加しました。

ディアス博士は、インディアナ・トレホス貿易副大臣とコスタリカ貿易促進庁(PROCOMER)のローラ・ロペス最高経営責任者(CEO)にお会いし、コスタリカの産業変革プロセスにおける重要な節目となる今回のイベントへの招待に対し、感謝の意を伝えました。

さらに、ディアス博士はコヨル自由貿易地域の視察ツアーに参加しました。ここでは、コスタリカ工科大学(TEC)が訓練した400名を超える熟練の作業員が、半導体産業やハイテク企業向けの高精度工具の製造に関連する企業に勤務しています。現在、コスタリカには約500の有名企業が設立されています。

TECの副学長は、大学とのワーキング・セッションの中で、インテル社がコスタリカに進出したことが教育モデルの変化を促し、企業のニーズに適応したエンジニアリングを生み出し、それが他分野の企業にも再現されたと説明したことは非常に興味深いと言えます。まとめると、コスタリカの教育モデルは、国民に生きる為の知恵を与え、国の生産力に統合し、質の高い高賃金の雇用を実現する教育パラダイムを反映しているのです。コスタリカ大学の教授が私に言ったように、コスタリカは “バナナチップからマイクロチップへ “飛躍したのです。