環境制御型農業生産研究センター(CIPAC)と千葉大学との会合
日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC)はこのほど、環境制御型農業生産研究センター(以下、CIPAC)と千葉大学とのオンラインミーティングを開催し、CIPACの現状、今後の協力体制の在り方について話し合いが行われました。
CIPACは、2021年にパナマで設立された公益法人で、官民連携により環境制御型農業(CEA)の研究、研修、生産を促進しています。また、パナマ、ラテンアメリカ、カリブ海諸国の国立研究機関・教育機関・イノベーションセンターと連携し、農業イノベーションを推進しています。特に、気候変動などの課題に直面している地域でCEA技術を広め、農業の生産性と持続可能性を高めるため、国際的なパートナーとも協力体制を築いています。
会議には、CIPACコンサルタントのダビッド・プロエンサ氏も参加し、CIPACの活動についての説明や、世界的な学術・研究機関とのつながりを構築するための取り組みが紹介されました。千葉大学を代表し、環境健康フィールド科学センターの前センター長の高垣美智子教授は、CIPACがCEA技術の必要性を早くから認識していたことに感謝し、また、CEA技術の発展におけるCIPACと千葉大学との共同研究の価値を強調しました。
CIPACは、パナマ大学、パナマ工科大学などのパナマ国内にある大学と千葉大学との学術協力から生まれ、CEAにおける継続的な国際協力の基盤を築きました。
JAPOLACのリッテル・ディアス代表理事が司会を務めたこの会合では、CEAを推進するためのパートナーシップを構築するうえでJAPOLACが果たしている役割について、改めて説明されました。JAPOLACは、ラテンアメリカ・カリブ海諸国における革新的農業技術の導入を積極的に支援し、生産性、食糧安全保障、農民の生活向上を目指しています。このような取り組みは、日本とラテンアメリカ・カリブ海諸国の結びつきを強め、持続可能な解決策を生み出し、気候変動に対応した農業を促進するものです。